トップ > ニュース > 明石市教育委員会が第3の「もくせい」適応教室??
 
 
来年度から明石市教委が、朝霧駅近くに学校の空き教室ではない、浄化センターの会議室棟を改装

して第3の「もくせい教室」を開設するらしい。これまで「もくせい」は、江井島に始まり、中崎

小学校内に移ったのが1997年だから、明石フリースクールの7年後にできたことになる。小学校の

空き教室を利用して不登校を招きいれるという発想は、まさに教育者が考えそうな手段で、経費節

減になるし、学校復帰につなげることになる。初期の所長が「不登校生にたえず学校や教室を意識

してもらうためです。」と言われた言葉に愕然としたのを覚えている。ところが2016年に教育機会

確保法ができて、最終目標は学校復帰ではなく、社会的自立であると文科省が指示したことで、教

育界全体に驚きと不安が広がっている。いまだにこれまでの学校復帰路線をどう修正すればいいの

か方向が見いだせないまま、とりあえず「学校復帰」だけは口に出さないようにしよう、不登校に

なればまず休んでください、あわてて教室にもどろうとしないでくださいなどと方針転換する学校

も増えてきている。こんなことでこれまでの教育が変わるわけはなく、同じ人間がやっている限り

新しい道が開けるわけはないだろう。せっかくつくった第3の「もくせい」もこれまでと同じ感覚

で不登校と向き合い、不登校ゼロなんて言ってるようでは何も変わらないし、体質そのものを根こ

そぎ変化させないとまた元の木阿弥になるのは必死である。すくなくとも「適応教室」などという

感覚で不登校対策を考えているようでは、なにも前に進まないことを肝に銘じてほしい。すでに

それは死語同然ですから!
 
 
 
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